徳洋記念碑を町の文化財に指定しました
最終更新日:2014年12月16日
「徳洋記念碑」を町の有形文化財に指定しました
奥尻町教育委員会では、奥尻町文化財保護審議委員会(委員長制野征男)の答申に基づき、奥尻町字青苗青苗岬に所在する「徳洋記念碑」を町の有形文化財として指定しました(指定日:平成26年10月1日)。
当記念碑は、明治13年に青苗沖に座礁した、英国軍艦アイアン・デュークを、乗艦していた有栖川宮威仁親王が、島民や他国軍艦と協力して救助に当たったことを記念し、その遺徳及び海難における共同救助の美徳を後世に伝え残すために建立されたものです。
また、日本海中部と北海道南西沖地震津波という二度の大災害にも耐え抜き、建立以来80余年にわたって島民を見守ってきた存在でもあります。今後は文化財保護とともに、郷土の歴史を活かしたツーリズム等を企画し観光振興にも活用していく所存です。
現在 建造中(昭和6年)
徳洋記念碑の概要
【概要】
位置:北海道奥尻郡奥尻町字青苗 青苗岬先端
規模:長さ16.67m幅 頭1.697m底2.667m奥行き2.667m石材コンクリートモルタル仕上げ 塔全長55尺(直径底部8尺8寸、頂部5尺6寸)
構造:中空鉄筋コンクリート造、厚さ8寸6分、腰部花崗岩張り。
基礎:下地1丈
面積:塔の周囲57尺3寸、奥行き34尺3寸、コンクリート舗装幅60尺、高さ6尺2寸の鉄筋コンクリート墻壁(しょうへき)を設ける。
碑銘銅盤:高さ3.242m、幅0.636強m、重量450㎏、青銅製文字及び縁は鋳出として表面磨き仕上げ。
碑史銅盤:高さ0.845m、幅2.3m、重量281.25㎏、青銅製誌文は厚字大。
碑文字:高松宮宣仁親王御染筆。
碑誌:海軍中将子爵小笠原長生撰並びに書。
碑銘碑誌鋳造:日本製鋼所室蘭工場謹製、篤志奉納される。
設計者:北海道庁土木部建築課長福岡五一
工事監督:北海道庁土木部建築課技手3級会田久三郎
工事請負:地崎宇三郎(初代)地崎組(札幌市)
起工:昭和6年(1931)7月6日
竣工:昭和6年10月15日
除幕式:昭和6年10月25日
工費:6370円
建設委員長:檜山支庁長御村長太郎
提唱者:三国十次郎
ふるさと奥尻通信でも紹介しています。
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第43号「徳洋記念碑」をめぐる人々-建設に情熱に注いだ一人の男と技術者たち-
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