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家族で見直しライフスタイル(省エネ点検)

最終更新日:2023年8月30日

始めよう、この夏の省エネ総点検


 たくさんのエネルギー消費に支えられている私たちの暮らし
…しかし、エネルギーには限りがあり、地球温暖化など環境への悪影響も現われています。
 1年間のうちで最も電力の消費が多い8月…いま必要なのは家族でライフスタイルを見直し、省エネルギーを図ることです。
 家族みんなで省エネルギーに取り組むことで、資源の節約、イコール家計の節約にもつながるのです。
 ちょっとした工夫による省エネルギーのポイントについてアドバイスしますので、この夏からでも省エネルギーの総点検を始めてみませんか。


家 電 製 品   上手に使って賢く省エネ

 家庭内で最も電気を消費する家電製品は何かご存じですか?
 資源エネルギー庁の「電力需給の概要」によると、家庭でかかる電気代の上位4つは 第1位 エアコン
             第2位 冷蔵庫
             第3位 照明器具
             第4位 テレビ
 の順となっています。
 よりエネルギーを使う機器について常に省エネに心がければ、その効果も抜群です。
 そこで、省エネルギーにつながるこれら家電製品の上手な使い方のポイントやアイデアをあげてみました。

エアコン

 家電製品で最も電気を消費するのがエアコンですが、設定温度を1度変えただけでもその省エネ効果は大きいものです。
 また、省エネ基準達成率108パーセントの8畳用のエアコンと、達成率55パーセントのものとを比べてみても、電気代が年間で2万円近くも差があるという試算もあります。
 このように、省エネに配慮した家電製品に買い替えたほうが、エネルギーの節約になるとともに、家計にもやさしいケースが多くあります。
【節約のポイント】
控えめが省エネ&ヘルシー
 室内の冷やし過ぎは、エネルギーの無駄遣いになるばかりか、身体にもよくありません。
 エアコン使用中は、設定温度のこまめな調整が大切で、冷房は28度が適温(暖房は20度)です。
 消費電力が少ない除湿運転(ドライ機能)も活用しましょう。
風向きの調整で効率的に
 送風口の風向き板を使って、効率的な冷房をしましょう。
 冷房時は送風を上向きにすると、室内の空気がうまく循環します (暖房時は下向きに)
フィルター掃除はこまめに
 エアフィルターにほこりが詰まると、空気の流れが悪くなって効率が落ちます。
 2週間に一度は掃除することを心がけましょう。
室外機は風通しのいい所に
 エアコンの室外機は風通しのいい所に置きましょう。
 また、日よけをするなど直射日光が当たらない工夫も大切です。
 排気口の前に障害物があったり、室外機が熱をもったりすると効率が落ちます。

冷蔵庫

 家電製品で最も電気を消費する第2位にあげられているのが冷蔵庫ですが、近年は冷蔵庫も省エネ対策が進んでいます。
 例えば、冷蔵庫1リットルあたりの年間消費電力は、昭和56年に2・76キロワットアワーであったが、平成13年には0・75キロワットアワーで、20年間で約3分の1以下と進化しています。
 冷蔵庫もエアコン同様、新しいものや省エネに配慮したものに買い替えたほうが、エネルギーの節約になります。
【節約のポイント】
開閉は少なく、早く
 冷蔵庫を開けるたびに外の暖気が入り込み、冷却に電力を多く使います。
 開閉はなるべく少なく、早くするよう心がけましょう。
 なお、暖気の入り込み防止のため、最近では冷蔵庫内とドアとの間に吊るすカーテンなども市販されています。
詰め込み過ぎに注意を
 食品を詰め込み過ぎると、冷気の流れが悪くなります。
 例えば、標準の2倍詰め込むと電力が1割余計にかかります。
熱いものは冷ましてから
 熱いものは冷ましてから入れないと、消費電力量がアップします。
季節に合わせて適温調整
 食品の入れ具合に応じて、設定温度をこまめに調節しましょう。
設置は風通しのよい所に
 冷蔵庫の設置は直射日光や暖房を避け、風通しのよい所に置きましょう。
 また、 「 後ろぴったりタイプ 」 の冷蔵庫以外は背面・上面10センチ以上、両側面は2センチ以上の隙間をあけて設置しましょう。
パッキングに注意
 ドアのパッキングが破損していると、電気の無駄になります。
 ドアの間に紙をはさみ、ずり落ちるようなら交換が必要です。

照明器具

【節約のポイント】
無駄な明かりはOFFに
 誰もいない部屋の照明や必要のない明かり、豆電球などは、意外と消し忘れが多いのでこまめに消しましょう。
 照明は、白熱灯より蛍光灯のほうが消費電力は少なくてすみます(白熱灯の3分の1以下)ので、点灯時間の長い部屋は蛍光灯を使うと経済的です。

テレビ

【節約のポイント】
明るさや音は適度に調整
 画面の明るさや音量を必要以上に上げることは控えましょう。
 明るさと音量を 「 最大 」 から 「 普通 」 に戻すと、約2割の省エネになります。
見ていないときは消す
 時計代わりや、ただ毎日の習慣でテレビをつけたり、見ていないのにテレビのつけっぱなしをしていることがありませんか。
 これは電気の無駄ですのでこまめに消したり、外出や留守にするとき、また、長時間見ないときには主電源を切るよう習慣づけましょう。

待機電力にもご注意を

省エネの話題でよく指摘されるのが 「 待機時消費電力 ( 待機電力 ) 」 です。
 これは、家電製品を利用していないのに、いつのまにか消費されている電力のことです。
 テレビ、ビデオ、ラジカセ、エアコンなどは、リモコンで電源を切った状態でも、主電源を切らない限り電気を消費し続けます。
 リモコン機能つきの機器だけではなく、パソコンや炊飯器、電子レンジから温水洗浄便座まで、タイマーやメモリー装置が内蔵され、プラグを差し込んであるだけで電力を消費してしまう家電製品が、私たちの身のまわりにあふれているのです。
 こうした家電製品の待機電力は、家庭の全消費電力のどれくらいを占めているかご存じですか。
 待機電力は、財団法人省エネルギーセンターの 「 平成14年度待機時消費電力調査 」 によると、1世帯あたり437キロワットアワーで、家庭の全消費電力の約1割も占めているのです。
 長時間使わない機器はこまめに主電源を切り、 「 たかがコンセントの刺しっぱなし 」 などと甘くみないで、コンセントからプラグを抜く習慣をつけることが大切です。
 そのこまめな積み重ねが、大きな省エネ、家計の節約につながっていくのです。

家電製品の賢い選び方

 最近の家電製品は、使いやすさや機能性が年々便利になっていくとともに、環境や省エネに配慮したものが特段に多くなり、エネルギー効率がよくなっています。
 省エネを考えるなら、新しい家電製品を買う場合は、まずその省エネ型の機器を選ぶことがコツです。
 例えば冷蔵庫は、まとめ買いをするのが多いか毎日買い物をするのが多いか、といった各家庭のライフスタイルや、多く収蔵するもの、その用途、家族の人数などに合わせ、大きさや機能、タイプなどを選ぶことが省エネへの確実な第一歩となるのです。

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