奥尻町の地震対策
最終更新日:2023年6月26日
奥尻町では、平成5(1993)年7月12日に発生した北海道南西沖地震で甚大な被害を受けたことにより、当時の被害状況や教訓を基に様々な防災対策が実施されています。地震対策
(1)防災行政無線
震災前から運用されている防災行政無線放送施設の改修や機能強化を図り、防災における中核的システムとして現在稼動しています。役場本庁舎に親局、奥尻消防署に親局遠隔制御装置を設置し、発信を中継する中継局が町内8箇所に整備され、町内の居住区全域を受信エリアとしています。
また、町内の全世帯へ防災行政無線戸別(家庭用)受信機が貸与され、屋外拡声子局も町内各所に計30箇所整備されており、屋内外への情報発信を可能にしています。
この防災行政無線放送設備は、震災前からアナログ形式でありましたが、平成30年度でデジタル化への更新工事が完了しました。
米岡中継局 |
役場本庁舎 親局 |
戸別(家庭用)受信機 |
(2)非常持出袋
非常持出袋(救急避難用袋)は、北海道南西沖地震災害の際に、全国から寄せられた義援金の一部を使用し、平成6年に奥尻町の全世帯に配備しました。また、防災用のヘルメットも町民すべてに支給されています。持出袋の中身は、懐中電灯、乾パン、保存飲料水、ロープ、ろうそく、レジャーシートなど計21点を収納しています。
また、地震災害に限らず、火災や風水害などによる避難の際にも役立つものであるため、防災訓練などを通じて避難時には必ず携帯するよう呼びかけています。
収納物品内訳(計21点) 手ぬぐい、ビニールバケツ、ポリ袋、缶入乾パン、ちり紙、缶入り飲料水、ハサミ、懐中電灯、ピンセット、ローソク、絆創膏、マッチ、ガーゼ、三角巾、脱脂綿、ロープ、レジャーシート、軍手、缶切、包帯、持出袋) |
非常持出袋 |
(3)奥尻島防災ハンドブック
同じく義援金の一部を使用して平成6年に作成し、町内の全世帯に配布しました。
地震・津波だけでなく、風水害や火災などの災害について、日頃の備えや災害時の対応をわかりやすくまとめて掲載しています。
奥尻島防災ハンドブック |
ハンドブックの掲載内容(一部) |
ハンドブックの掲載内容(一部) |
全編28ページからなるこのハンドブックは、地震や津波、風水害、火災などの災害に対する心構えや各避難施設の場所、連絡先、収容人員などもカラー刷りで掲載しています。
●下のリンクをクリックすると奥尻島防災ハンドブックの内容を見ることができます。
奥尻島防災ハンドブック(PDF 3.85MB)
(4)災害時協定等
奥尻町では万一の災害時に備えて、町内の各商店と主要食糧である米、みそ・しょうゆなどの調味料、缶詰類の調達に関し「災害時における食糧品の売買に関する覚書」を交わしています。
また、灯油・重油・プロパンガス・ガソリン・軽油などの燃料の調達に関しても、町内の燃料店と「災害時における燃料等の売買に関する覚書」を交わしています。
さらに、町内郵便局や各関係機関等と災害時における支援・協力・連携や提供などの協定を締結しています。
お問い合わせ
地域政策課情報防災係
電話:01397-2-3402
FAX:01397-2-3445