奥尻島の植物図鑑

●ブ ナ 林●


  「 ブナ 」 は、北海道の渡島半島黒松内以南 ( 以西 ) の本州から九州に分布する落葉高木ですが、奥尻島の森はそのブナが大半を占め、離島ではブナ自生の北限近くに位置し、学術的にも高く評価されています。
 このため、檜山森林管理署では、良好な天然林が成立している地域 ( 258.68ha、2409~2412林班 ) を、平成8年4月1日から植物群落保護林に設定して保護しています。
 林齢は約170年で標高440m ( 320~560m ) の地点にあり、保護林内の樹種はブナ材積比で70%を占めており、平均胸高直径は28cm、平均樹高は15mと比較的中小径木の林です。

 ブナは、ミズナラとともに冷温帯林を代表する樹種で、葉は形が整っており、7~11対の葉脈が等間隔に並んでいます。
 よく似た種にイヌブナがありますが、イヌブナはブナよりも葉脈の数が多い ( 10~14対 ) 点で区別できます。
 ブナ材は乾燥によって狂いやすいので使いにくいですが、近年は加工技術の改良によって家具などにも利用されています。
 パルプの原料などに大量に伐採され、現在では残っている地域がごく少なくなってしまいました。

 初夏に淡い緑色の花をつけ、秋には実をつけます。ブナの実(種子)は小さくて食用になり、鳥や動物たちの大切な餌となりますが、数年に一度結実し、その間の年はほとんど結実しません。
 ブナの開花や結実のサイクルは単純な気候要因ではないようで、その興味深さや価値、学術的にも研究を進めている方が多く、関係者からは注目されている樹木なのです。
 学名は 「 Fags crenate 」 。
 ちなみに奥尻島は、檜山道立自然公園や鳥獣保護区にも設定されています。


●オショロソウ(バシクルモン)●

 
  バシクルモン属キョウチクトウ科。
 正式名称は 「 バシクルモン 」 だが、今まで北海道では小樽市忍路 ( おしょろ ) 地域しか生育が確認されていなかったことから通称 「 オショロソウ 」 と呼ばれています。
 近年、奥尻町の西海岸 ( 幌内地区 ) の道路沿いで群生されていることがわかりました。
 本州北部 ( 青森県や新潟県など ) の日本海に面した海岸の岩場にまれに生える高さ30~60cmの多年草。
 根茎は木質で太く、よく分枝します。
 葉は主軸で互生し、枝ではほぼ対生、長さは2~5cm程度の長楕円形をしています。
 花は紅紫色や桃色で7月に開花し、群生するときれいな花畑のようになります。
 種小名はイタリアのベネチアの意味で、和名や種小名はこの植物のアイヌ語からきています。

※町立宮津小学校 ・ 成田英博教頭 ~ 平成18年調査より
「 オショロソウ 」 に関する詳しい情報は、まだこれ以上わかっておりません。

●山菜採りが人気です●

 春から秋にかけ、奥尻島では山菜採りが人気です。
 奥尻島で採れる主な山菜は、キトビロ ( ギョウジャニンニク ) 、フキ、ササノコ、ミツバ、ウド、コゴミ、タラの芽、ゼンマイ、ワラビ、タケノコ、アスパラ、キノコ類 ( ボリボリ ・ シメジ ) など、その種類は豊富です。
 とくにキトビロ ( ギョウジャニンニク ) は、その強烈な臭いから敬遠されがちですが、この島で採れるキトビロは他の地方と比べて極端に臭いが少なく、ジンギスカンとともに焼いて食べたり、卵とじ、その他の料理としても美味であると好評を得ています。
 また、山菜採りが盛んに行われる理由として、山菜の豊富さはもちろんですが、北海道本土と比べてクマやキタキツネ、毒ヘビなどがいないため、安心して山菜採りを楽しめることが要因と考えられます。

● 『 奥尻島花図鑑 』 ●


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ブナ林

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