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| 奥尻町の防災対策 |

| 奥尻町では、平成5(1993)年7月12日に発生した北海道南西沖地震で甚大な被害を受けたことにより、当時の被害状況や教訓を基に様々な防災対策が実施されています。 |
| (1)防潮堤 |
| 防潮堤は、津波から尊い人命や財産を守るため、津波が来襲した海岸沿いの居住区を中心に整備されています。総延長約14kmに及び、防潮堤の高さは最も高い場所で約11メートル、被災時の津波痕跡高を考慮して設計され、津波対策の基盤となっています。 |
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| ▲津波・高潮対策の防潮堤 | ▲津波・高潮対策の防潮堤 |
| (2)避難路 |
| 地震による津波に対しては、1秒でも早く高台へ避難することが鉄則です。 こうした当時の教訓から、奥尻町では、町内に計42箇所の避難路を整備し、地震発生とともに、迅速に避難できる対策を講じています。 また、避難路にはドーム式で内部にスロープを設置したタイプも整備され、降雨時等でも支障なく避難が可能となっています。 |
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| ▲迅速に高台へと誘導する避難路 | ▲ドーム形式の避難路 |
| また、避難路の入り口には視認性の良い看板を設置し、夜間には太陽電池で点滅表示することから、住民の避難の際の目印となっています。 |
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| ▲避難路の表示看板 |
| (3)避難所 |
| 奥尻町では、町内に計20箇所の指定避難所を設けています。各避難所には孤立防止無線、非常用発電機、戸別受信機などが設置されています。また、避難所の近くには案内板を設置し、避難所の把握と確認ができるようになっています。 |
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| ▲避難所を示す案内板 |
| (4)津波水門 |
| 北海道南西沖地震の被害には、津波が川を上り周辺地域に甚大な被害をもたらしたことから、住宅地に隣接する町内主要4河川に、津波水門を整備しました。 |
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| ▲津波の浸入を防ぐ水門 | ▲津波の浸入を防ぐ水門 |
| また、これらの水門は、震度4以上の地震を検知すると、約1分間の非常放送後に自動的にゲートを降下させる仕組みとなっているため、津波の浸入を防ぐ迅速な対応が可能となりました。 |
| (5)ピロティ構造 |
| 津波水門の整備と併せ建築物にも津波対策が取り入れられています。水門の防御機能と建築物に対する津波対策として、ピロティ構造(高床式)の小学校が建設されました。 |
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| ▲津波対策を備えた小学校(町立青苗小学校) |
| ピロティ構造では、2階と3階部分が教室、通常の建物の1階に相当する部分が空間になっていることから、津波の回避等に効果的な対策となっています。 |
| (6)人工地盤 |
| 北海道南西沖地震の際には、青苗地区が最大の被災地であったことから、津波に対する有効な対策として青苗漁港区域内に人工地盤を建設しました。 この施設は、漁業者等が作業に従事している際、地震による津波が発生した場合でも、即座に高台へ避難する機能を兼ね合わせ、北海道開発局の設計・施工により、平成12年10月に完成しました。 この人工地盤は、岸壁からの高さが6.2m、海面からの高さが7.7mあります。また、幅31.9m、長さ163.5m、面積4,650uで、一人当たりの占有面積を約2uとすると、2,325人の避難スペースを確保でき、多目的な機能を兼ね備える施設でもあります。 また、1階の空間部は漁業従事者等の作業スペースとしても利用され、防災機能だけでなく漁港との親和性にも配慮された施設となっています。 |
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| ▲津波対策として建設された人工地盤 | ▲市街地を経由し円滑な避難誘導が可能 |
| また、港内の岸壁から人工地盤へ駆け上がる階段は、上部がシェルターに覆われているため、冬期の積雪や降雨による避難を阻害することなく、安全に避難ができるよう設計されています。 |
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| ▲シェルターにより階段乗降時の安全を確保 |